私は白血病の治療の過程で糖尿病になりました。
↓糖尿病になった経緯など↓
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先日、インスリンを中止し、この度、内服薬のエクアもやめることになりました。
糖尿病の診断の指標であるHbA1cの値が、糖尿病の薬であるインスリンの量、糖尿病の原因となっている自己免疫を抑制する薬のプレドニゾロン(プレドニン)の量によってどのように変化していったかを見やすくグラフにしました。
同じように糖尿病になっている方に参考にしてもらえると嬉しいです。
因みに私は糖尿病が治りました。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは
まず、HbA1cについて記載します。
ヘモグロビンは赤血球内のタンパク質の一種で、全身の細胞に酸素を送る働きをしています。血液中のブドウ糖がヘモグロビンとくっつくと糖化ヘモグロビンになります。
血糖値の低い状態が続くと、ヘモグロビンに結合するブドウ糖の量が少くなるので、HbA1cは低くなります。
血糖値の高い状態が続くと、ヘモグロビンに結合するブドウ糖の量が多くなるので、HbA1cは高くなります。
HbA1cは過去1~2ヶ月前の血糖値を反映しますので、当日の食事や運動など短期間の血糖値の影響を受けません。
医師が一番気にしていた数値です。私の場合は最重要な数値でした。
プレドニゾロンとインスリンとHbA1cの関係
私の通っている病院ではHbA1c=4.6~6.2%が正常値となっています。
グラフ
下記の糖尿病のグラフの横軸は時間、縦軸はHbA1c(%)、プレドニゾロン量(mg/日)、インスリン量(単位/日)となっています。
インスリン量に関しては朝・昼・晩のノボラビットと眠前のトレシーバの量を合わせたものを一日当たりの使用量としています。
表
上記グラフのデータです。
日付 | HbA1c | プレドニゾロン | インスリン | 備考 | |
mg/日 | 朝・昼・晩・眠前 | 単位/日 | |||
2015/10/1 | 10..2 | 30.0 | 8 8 8 8 | 32 | |
2015/10/6 | 11.0 | 30.0 | 8 8 8 8 | 32 | |
2015/10/20 | 10.0 | 30.0 | 8 8 8 8 | 32 | |
2015/11/5 | 8.8 | 30.0 | 8 8 8 8 | 32 | |
2015/11/10 | 8.3 | 30.0 | 8 8 8 8 | 32 | |
2015/11/17 | 7.7 | 30.0 | 8 8 8 8 | 32 | |
2015/11/24 | 7.1 | 30.0 | 8 8 8 8 | 32 | |
2015/12/1 | 6.6 | 27.5 | 8 8 8 8 | 32 | |
2015/12/15 | 5.7 | 27.5 | 8 8 8 8 | 32 | |
2016/1/5 | 5.8 | 27.5 | 6 6 6 6 | 24 | |
2016/1/15 | 25.0 | 6 6 6 6 | 24 | ||
2016/3/8 | 22.5 | 8 7 6 7 | 28 | ||
2016/4/12 | 20.0 | 9 8 7 9 | 33 | ||
2016/5/10 | 17.5 | 9 8 7 9 | 33 | ||
2016/6/7 | 15.0 | 9 8 7 9 | 33 | ||
2016/6/21 | 5.7 | 15.0 | 7 6 5 9 | 27 | |
2016/7/19 | 6.2 | 15.0 | 7 6 5 9 | 27 | |
2016/8/19 | 6.4 | 15.0 | 7 6 5 9 | 27 | |
2016/9/13 | 12.5 | 7 6 5 9 | 27 | ||
2016/10/25 | 6.4 | 10.0 | 7 6 5 9 | 27 | |
2016/11/29 | 7.5 | 6 5 4 8 | 23 | ||
2016/12/16 | 7.5 | 3 2 2 3 | 10 | 入院 | |
2016/12/27 | 7.5 | 0 | インスリン終了 | ||
2017/2/21 | 5.7 | 7.5 | 0 | エクア終了 |
プレドニゾロンの量とインスリン量がHbA1cに与える影響
グラフを簡単に説明すると
HbA1cはインスリン注射、エクアの内服を始めて3か月程度で6%前後に落ち着いています。
プレドニゾロン(プレドニン)の量を減らすのに合わせてインスリンの量を減らしてもHbA1cは安定しています。
途中で、インスリンの量を増やしていますがこれはプログラフという免疫抑制剤を追加で始めたことに起因します。プログラフは2016/1月頃から飲み始め、最初は2mg/日ですたが、血中濃度が高くなったので、0.8mg/日に減らし、とあることをきっかけに0.4mg/日に減らしました。プログラフにも血糖値を上げる副作用があると言われています。以前プログラフと血糖値について記載しているので気になる方は↓をご覧ください。なぜインスリンをやめれたかも記載してあります↓。
https://sugarloss.net/effectonbloodglucoseleveloftacrolimus/
血糖値についてもグラフへの記載を省略しています(データが多いため)。
食前血糖値をざっくりと記載します笑
- ~200 (糖尿病判明後半年まで)
- 200~150 (糖尿病判明半年~1年)
- 150~100 (糖尿病判明1年~)
因みにグラフの期間中、特に食事制限等はしないで好きなものを腹いっぱい食べていました笑。
まとめ
私と同じような理由で糖尿病になった方は、プレドニゾロン(プレドニン)の減量とともに糖尿病が治ると思います。
こちらから積極的に医師に働きかければもっと早い段階で糖尿病に関する薬の中止や糖尿病ではなくなったとの診断をもらえたかもしれません。
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