私は骨髄移植後血小板の回復が悪く輸血を続けていた。
輸血は輸血直後は毎日、その後週1回までに伸びたが移植後半年たっても輸血を続けていた。
しかし、その後レボレードという主に慢性特発性血小板減少性紫斑病で用いられる薬を服用するようになって輸血しなくていい値まで血小板の数値が回復した。
数値的には8000→20000ぐらいまで回復した。
そのため、この薬は私の中でかなりありがたい薬になっていたが新聞で
「肝機能障害に期待の新薬」
「飲めば血小板増加」
というものをみた。
血小板を増やす方法、また新聞に掲載されていた新薬についても調べてみた。
目次
血小板とは?
血小板は、血液に含まれる細胞成分の一種である。血栓の形成に中心的な役割を果たし、血管壁が損傷した時に集合してその傷口をふさぎ(血小板凝集)、止血する作用を持つ。
Wikipediaより引用
- 正常状態の血中には15万~40万個/μL程度含まれている。
- 5万個/μL以下で血が止まりにくくなり輸血の必要性が生じ、1万個/μLで傷がなくても出血するようになり大出血に繋がる恐れがある。
- 平均寿命は8~12日で、老化した血小板は主に脾臓で破壊され、一部は流血中でも破壊される。
- 血小板の約1/3が脾臓に分布している。
- 骨髄の中の造血幹細胞で造られる。
- 肝臓の病気などで減少がみられることが多い。
血小板を増やす方法
輸血
- 5万個/μL以下で輸血の必要性が生じる。病状によって輸血の必要な目安の値が異なる。
- 輸血に使用する血小板製剤は血液から赤血球を除いたもので色は黄色。
- 免疫反応である輸血後移植片対宿主病の発症の危険性を考慮して放射線照射を行ったものなどもある。
- 採血後の有効期限は4日間。
- 細菌感染や製剤投与によるショックや過敏症を引き起こす危険性がある。
- 輸血血小板に対するHLA抗体ができると輸血しても血小板が増えなくなる。
脾臓摘出・(部分的脾動脈塞栓)
- 特発性血小板減少性紫斑病などでステロイドによる十分な効果がみられない例や副作用が強い場合、脾摘が考慮される。この場合、脾摘により約7割前後の方に改善が見られステロイドなどの薬が不要になる場合がある。
- 体への負担が大きい。
- 稀に細菌感染症の重症化
薬 レボレード(エルトロンボパグ)
- 血小板を増やす作用をもつトロンボポエチンの受容体を刺激して血小板を増やすことにより出血を防ぐ。
- 慢性 特発性血小板減少性紫斑病の薬。
エルトロンボパグ(商品名:レボレード)は血小板減少症及び再生不良性貧血の治療薬の一つである。トロンボポエチンが結合するc-mpl(TpoR)受容体の小分子作動薬である。日、米、欧で希少疾病用医薬品に指定されている。2014年2月には米国で免疫抑制療法が無効な再生不良性貧血に対する画期的治療薬に指定された。エルトロンボパグは再生不良性貧血の患者の一部で三血球系の産生を齎し、赤血球数、白血球数、血小板数を増加させる。
Wikipediaより引用
通常、成人には、エルトロンボパグとして初回投与量12.5mgを 1日1回、食事の前後2時間を避けて空腹時に経口投与する。 なお、血小板数、症状に応じて適宜増減する。また、1日最大 投与量は50mgとする。
制酸剤、乳製品、多価陽イオン(鉄、カルシウム、アルミ ニウム、マグネシウム、セレン、亜鉛等)含有製剤等と ともに服用すると本剤の血中濃度が低下するので、本剤 服用の前 4 時間及び後 2 時間はこれらの摂取を避けること。
ノベルティスファーマー:レボレード:添付文書
国内臨床試験では、投与した23症例中、48%に何らかの副作用が認められており、その主なものは、疲労、ALT増加、血小板数増加、低カリウム血症だった。また、この23例のうち19症例が、その後、国内長期継続投与試験に移行したが、この試験における副作用発現率は26%であり、その主なものは白内障であったと報告されている。
日経メディカル:世界初の経口トロンボポエチン受容体作動薬2010/11/26
薬 ロミプレート(ロミプロスチム)
「ロミプレート®」は、トロンボポエチン受容体に作用する遺伝子組換えタンパク質で、血小板の増殖・分化を促進する「血小板造血刺激因子製剤」です。慢性特発性血小板減少性紫斑病(Chronic Idiopathic Thrombocytopenic Purpura:慢性ITP)を対象とした国内外での臨床試験において、長期間持続した血小板増加効果と忍容性が示されております。2010年12月現在、欧米を始め、28カ国で承認されており、Amgen社が「Nplate™」の商品名で販売しております。
慢性ITPでは、通常、血小板破壊を抑制することにより血小板数の改善を図る治療が行われますが、「ロミプレート®」は血小板産生を促進することにより血小板数の改善を図る薬剤です。
協和発酵キリン:ニュースリリース2011/4/13
【用 法・用 量】 通常、成人には、ロミプロスチム(遺伝子組換え)として初回投 与量1μg/kgを皮下投与する。投与開始後は血小板数、症状 に応じて投与量を適宜増減し、週1回皮下投与する。 また、最高投与量は週1回10μg/kgとする。
協和発酵キリン:ロミプレート:添付文書
薬剤使用に際しては、臨床試験において、63.0%(国内)および48.8%(海外)で何らかの副作用が認められていることに十分注意しなければならない。主な副作用は、頭痛、疲労、倦怠感、関節痛などであり、重大な副作用としては、血栓症・血栓塞栓症、骨髄レチクリン増生、出血などが報告されている。
日経メディカル:トロンボポエチン受容体作動薬の皮下注製剤2011/4/7
食べ物
輸血や薬に比べ効果は薄いかもしれないが折角なので意識して食べてみよう。
- ビタミン(レモン、きゅうい、オレンジ、セロリ、にんじん)
- 鉄分(ほうれん草、レバー、豆類他)
- ミネラル(水、塩分)
- その他(にんにく・サプリ)
休息
しっかりと睡眠をとり体を休ませること・リラックスさせることで血小板を増やす効果が期待できる。
血小板を上げる新薬
ムルプレタ
- 2015年9月28日に国内承認。
- 肝障害患者用。肝疾患に適応。
血小板産生を促す物質の受容体を刺激する。日本で開発された世界初の薬だ。治験では、投与により約8割の患者で血小板数が増え、輸血が回避できたという。
武蔵野赤十字病院(東京)の泉並木医院長(消火器内科)は「やっと飲み薬で血小板を増やせるようになった。副作用もほとんどなく、安全にがん治療や検査ができ、非常に使いやすい。医療費も減らせる。今後は肝疾患だけでなく、いろいろな分野で使えるようになりそう」と話している。
新潟日報「肝障害に待望の新薬」2016年9月30日付朝刊, 16.
通常、成人は1回1錠(主成分として3mg)を1日1回、7日間服用します。この薬は手術予定日の8〜13日前から服用を開始します。必ず指示された服用方法に従ってください。
服用期間中から服用後にかけて血小板数の測定が行われますので、指示された通りに受診してください。
主な副作用として、発熱、発疹などが報告されています。
塩野義製薬:ムルプレタ:くすりのしおり
最後に
ムルプレタが認可されてから時間が経っていないせいか使用した方の情報が見つからなかった。
薬の効き目に個人差はあると思うがネット上で血小板の数値が上がった等前向きな情報が得られれば医師に相談してみたいと思う。
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