私は骨髄増殖性疾患と診断された後、検査を行い脾腫であることも判明しました。
その後、慢性骨髄単球性白血病と病名が確定してからも脾臓の大きさは治療の際に話題に挙がることが多くありました。
以下、脾臓の大きさの変化について記載していきます。
また、合わせて脾腫についての情報も記載します。
脾腫とは
脾臓とは
脾臓は左上腹部、胃の外側から裏側にあります。重さは120グラムぐらいです。
脾臓の主な働きは、老化した赤血球を破壊し、除去することです。健康な赤血球は脾臓内の網目構造をすり抜けますが、老化あるいは変形した異常赤血球は脾臓内に引っ掛かり、破壊されます。また、脾臓は血小板の貯蔵庫としての働きもあります。通常、脾臓は全血小板数の約3分の1を貯蔵しており、必要に応じてこれを放出します。また、脾臓内にはリンパ球が沢山あり、体内で最大のリンパ器官とも考えられています。このため、免疫機能とも深い関係があります。
東京慈恵会医科大学:脾臓の病気より引用
脾腫とは
脾臓が大きくなった状態をいいます。主に免疫に関連した疾患により腫大します。骨髄で造血に異常が生じた際には造血の場になることもあります。その時、腫大する場合があります。触ってわかる場合もあります。
脾腫になると、血球や血小板を必要以上に貯蔵するようになるため、血球や血小板の数が少なくなります。
原因
脾腫は
- 感染症の炎症
- 骨髄増殖性疾患などの血液疾患
- その他の癌
- 肝硬変
などのなにかしらの病気の影響で起こります。
症状
脾腫になると
- 血球の減少
- 腹部や背中の痛み
- 胃の圧迫による満腹感
が引き起こされる場合があります。
対処方法
基本的な治療方法は原因となる疾患の治療になります。また、特発性血小板減少性紫斑病、遺伝性球状赤血球症、門脈圧亢進症では脾臓を摘出する治療を行う場合があります。
私の脾臓の変化
私はCTで脾臓の大きさを評価してもらっていました。
病状の悪化にともなって脾臓も大きくなっていったと思います。CTで脾腫が強くなったとコメントされたことがありました。その時は、血液検査において赤血球と血小板の値が下がっていました。特に血小板の数値が大きく下がっていました。(28万→7万)
ハイドレア、ビザーダ等の負担の少ない抗がん剤では脾腫を改善することができませんでした。
しかしダウノマイシン・キロサイドを併用した治療では若干脾腫が改善されたようでした。
それでも移植後の検査では引き続き著明な脾腫を認めますとのコメントがあり、その後も半年~1年は大きさに変化がなかったようです。
それ以降脾臓は少しずつ小さくなってきているようです。
脾腫の改善と血球の増加の関連性ははっきりとわかりません。しかし、事実として移植を行い徐々に血球が増加してきました。そして脾臓も少しずつ小さくなってきています。
最後に
移植後の検査で医者から脾腫が改善されていないと伝えられ、移植がうまくいかなかったのではないか等ネガティブな考えに陥ったりしました。
しかし、今考えると悩むことではなかったと思います。
同様の悩みを持っている方は心配しなくていいと思います。
私の場合のように治療後ゆっくりゆっくり小さくなっていくケースもあります。
私は移植後、決して回復は早くないですが再発もせず激しいGVHDにもならずに2年間過ごせています !
コメントを残す